今回は「爆笑問題のニッポンの教養」をお送りする。 ミニマル主義という言葉をご存じだろうか。不必要なものをそぎ落とし、そのものの本質的な美しさを問う概念だ。シンプルであるということ。今回登場した教授・原研哉の専門分野は、デザイン。武蔵野美術大学で教べんをふるう傍ら、デザイナーとしても活躍する。番組を見て感じたのが、彼の創り出すものは(彼はこう表現したわけではないが)まさにミニマルだということ。という彼の代表作、無印良品の広告にみられるように。 「シンプルっていつ生まれたか分かります? シンプルって言うのはすごく複雑なものを経て出てきたんですね」 原は写真を取り出す。複雑な装飾が施された青銅器の写真。 「世界は複雑から始まるんです。村とか国が力を持ってることを示さなきゃいけないんで、オーラを持った、みんながひれ伏すようなものを作らなければいけなかった」 過去の複雑なデザインをいくつか紹介した後