世界120ヵ国に公認道場を持ち、かつて1200万人の門弟を誇った、世界最大の武道団体として知られる極真会館。総裁はゴッドハンドの呼び名で知られ、牛を一撃で倒すなど数多の伝説を残した故・大山倍達(ますたつ)氏であることは知られた話だ。だが、そんな空手界の盟主を揺るがす衝撃の2つの事件が本誌取材により明らかになった。 倍達氏には3人の娘がいる。その三女に当たる大山喜久子(きくこ)氏は現在、極真会館宗家総本部の代表を務めている。喜久子氏の息子、つまり倍達氏の孫である大山照羅氏(21・あきら)を巡る裁判が1月上旬、東京地方裁判所にて行われたのだ。 罪状は「覚せい剤取締法違反(使用)」。グレーのスーツ姿で法廷に現れた照羅氏は、覚せい剤の使用について「間違いありません」、「14歳で始めて覚せい剤を使用した」と容疑を認めている。判決は、懲役1年6ヵ月(執行猶予3年)が下された。 なぜ、照羅氏の覚せい剤使