8月25日の朝日新聞一面に、ホメオパシーという欧州生まれの代替療法に関する記事が取り上げられていた。日本学術会議という科学者の国会と言われる団体のトップが「ホメオパシーは荒唐無稽。治療効果は科学的に明確に否定されており、治療に利用することは厳に慎むべし」という声明を発表したのだ。 一民間療法に対して、朝日新聞が一面で取り上げることも、科学者団体のトップがこうした声明を出すことも極めて異例である。朝日新聞はホメオパシー告発キャンペーンを張ると決断したようで、紙面でもネットでも多数のネガティヴ情報が出されている。 ホメオパシーはドイツの医師により200年以上前に開発された治療法であるが、科学的にみて治療効果は無い、とされており、先進国の医学界からは排除されている。しかしながら民間の代替療法としては医師も含めて多くの信奉者がおり、欧州連合(EU)加盟国におけるホメオパシー利用者は1億人以上と言わ