2007/08/07 原爆投下の背後に広がる日米の深層 カテゴリ:パワーポリティックス非公式情報 1945年8月6日午前8時15分、広島に原爆が投下された。約50キログラムのウラン235を搭載した「リトル・ボーイ」と呼ばれる爆弾だ。破壊力は、いわゆる「戦術核」の数分の1にすぎないが、それでも約35万人が被爆、そのうち約14万人がその年の内に死亡、その後も放射能の影響などで多くの犠牲者を出し続けている。 原爆の投下がなくても日本が早い段階で降伏すると見通していた関係者は多く、戦争の短縮期間はせいぜい2週間程度だと推測するアメリカ軍幹部もいた。当時、日本に戦争を続ける能力はなく、原爆を投下する必然性はなかったのだ。にもかかわらず、あえて投下した理由がソ連との戦争を念頭においたものだということを関係者が証言している。 第2次世界大戦が始まる前から、アメリカの権力内部にはソ連を敵視するグループが存