台湾第2の都市、高雄で市内をぐるりと囲むように走るライトレール(路面電車)の建設が進んでいます。全長22.1kmのうち、80%はレールをはさむように緑化されるなど、環境に配慮された設計になっています。 うち、海側を走る8.7kmの第1期工事区間は現在、急ピッチで工事を行っており、2015年末に開業する予定です。 高雄で建設中のライトレール路線図。緑色の区間が第1期工事(資料:高雄市政府)線路の80%は緑化が施されているこのライトレールには大きな特徴があります。電力で走る電車にもかかわらず、ナント、駅間には架線が全くないのです。 完成した駅で試験中の車両。線路上には架線が見当たらないその秘密は、車両に搭載された「キャパシタ」という充電装置にあります。実は、各駅には車両の停車スペースの上にごく短い架線が取り付けてあり、停車中にパンタグラフを上げて架線に接触させます。 そして停車中の20~25秒