三井三池炭鉱の石炭や炭鉱マンらを運んだ「炭鉱電車」の展示場をつくるため、大牟田市がネットを通じて寄付を募っていたクラウドファンディングが3月末で終了した。目標の3000万円に対し、これまで寄せられたのは約2380万円。市はふるさと納税の寄付を充て、今秋にも展示場を整備する。 市が公開を検討している炭鉱電車は、明治時代から昭和初期にかけて国内外で製造された電気機関車4両。三池炭鉱専用鉄道を行き来し、市民の足として利用された時期もある。炭鉱が閉山した1997年、三池鉱山が市に譲渡した。 歴史的な価値は高いが、財政上の余裕がなく、市内の化学工場に仮置きしていた。三池炭鉱関連施設が昨年7月、世界文化遺産に登録され、観光客が増えていることから、近代化産業遺産を生かした街づくりの一環として、三川鉱跡地に常設展示場を新設することにした。 趣旨に賛同する不特定多数の人から資金を募るクラウドファンディングで