応援したい自治体に寄付することができるふるさと納税。県内では玄海町への寄付が突出して多い。「お礼の品」に豊富な特産品をそろえ、税収増よりも知名度アップを狙う作戦で、首都圏の在住者を中心に支持を得ている。他の自治体も様々なお礼の品を提供しており、その取り組みの現状を探った。(山根秀太) 県によると、今年度(7月末現在)、県と県内全20市町へのふるさと納税の申し込みは計875件で金額は計2529万1000円。なかでも玄海町への寄付は630件計1110万3000円で、2位の県の181件計849万3000円を大きく引き離している。 玄海町が断トツの理由は、5000円以上の寄付者全員に配るお礼の品の豊富さにある。地元の海女がとったサザエや、地場野菜の詰め合わせのほか、「町産黒毛和牛」「生塩うに」など14種をそろえ、品も定期的に入れ替えている。 今年度、新たに10万円以上の寄付者に毎月、特産品を届ける