ドットインストール代表のライフハックブログ
先週末から東芝HD DVD撤退のリーク記事が多数出ているが、これに関連して多数の電話とメールが入った。先日もある新聞社の産業部記者からの取材を受けたが、大手報道機関は異動サイクルが比較的短く、過去の経緯に関してあまり多くの情報が引き継がれていないことが多い。急に大きなニュースとなったことで、対応し切れていなかったというのが現実なのかもしれない。 それぞれに応じていたが、そこで答えていた内容をコラムとして、ここに残しておきたい。すべてを書ききることはできないが、過去の分裂の経緯と、統一交渉の決裂、それにBDへと一気に形勢が傾いた昨年12月からの流れ、それに今後のことについても、いくつかのポイントを押さえて前後編に分けて紹介する。 ■ なぜ二つの規格が生まれたのか? Blu-ray規格が誕生した大きな理由は、ソニーと松下電器という、光ディスクの技術を数多く持つ企業が手を結んだからだ。両者
はじまりはビデオカメラ DVDの映像方式といえばMPEG-2だが、DVD-ROMという存在が証明しているように、実際にはあらゆる形式のデータを記録できる。「映像はMPEG-2で音声はAC-3かPCM」といった決まりはDVDフォーラムが互換性確保目的で策定したフォーマットであり、参加企業の同意と追随さえあれば、新フォーマット登場の余地はある。 話は変わって「AVCHD」。H.264の映像とAC-3の音声をMPEG2-TS方式で多重化するこの記録方式は、当初8センチDVDを記録媒体に使うビデオカメラ用に考案されたものだ(デジモノ家電を読み解くキーワード:「AVCHD」――これからの運動会はコレで撮る)。論理フォーマットとしての仕様であり、特定の記録メディアに限定されないことから、やがてメモリカード型のビデオカメラにも採用された。この方式で記録されたDVDメディアやメモリカードの再生に対応する映
展示に目玉がないとささやかれた今年のCEATECだが、カンファレンスやパネルディスカッションに舞台を移して、次世代DVDの両陣営は今年初めのCES以来の熾烈な戦いを繰り広げたようである。今回は「DVD Forum Japan Conference 2005」と、「Blu-ray Discが実現する素晴らしき世界」と題されたパネルディスカッションで公表された内容と照らし合わせながら、次世代DVDの方向性を透かしてみようと思う。 今回明らかにされた部分では、特にHD DVDのほうがメディアフォーマットだけでなく、アプリケーションレイヤーの話まで出ていきているところが印象的であった。ROMの発売はHD DVDのほうが一足早いこともあって、まあ先行していて当たり前といえば当たり前なのだが、現状のDVDからすると意外でもある。 それというのも、HD DVDの規格はなにも東芝とNECと三洋の三社で勝手
CEATEC JAPAN 2005の2日目になる10月5日、HD DVD規格を推進するHD DVDプロモーショングループが講演を行い、東芝の山田尚志氏(デジタルメディアネットワーク社 首席技監)や、米MicrosoftのPatrick Griffis氏、日立マクセルの田村礼仁氏(ディスク製造事業グループ アドバンスドディスク事業部 設計部 副技師長)、コンテンツベンダーからは東芝エンタテインメントの加藤鉄也氏(代表取締役社長)らが登場し、それぞれの考える、「なぜ HD DVDなのか」を語った。 「今年中に素晴らしい映像を楽しめる環境が実現する」――東芝・山田氏 山田氏は現状を把握するためのポイントとして、「フラットテレビの普及」「DVD市場の飽和」「ダウンロード時のセキュリティ確保」の3点を挙げ、HD DVDならばその3点すべてに対応することができると自信を見せる。 高解像度のパネルを搭載
次世代DVDの熱いバトルが繰り広げられている今年のCEATEC。HD DVDプロモーショングループが気勢を上げた10月5日、夕方に行われた最後のキーノートで、対抗勢力のBlu-ray Disc(BD)陣営もパネルディスカッションを行った。 「Blu-ray Discが実現する素晴らしき世界」と題されたパネルディスカッションには、Blu-ray Disc Association(BDA)に加盟するハードメーカー/コンテンツベンダーの代表として、ソニー コーポレート・エグゼクティブSVPの西谷清氏、20世紀フォックスホームエンターテイメント シニア バイスプレジデント ビジネス&テクノロジー ストラテジーのローイ・キャネル氏、松下電器産業パナソニックAVCネットワークス社 蓄積デバイス事業・アライアンス推進室長の小塚雅之氏の3人がパネラーとして参加。司会進行を、ITmediaでもお馴染みのデジ
BDA、MS/IntelのHD DVD支持理由が不正確と指摘 −「MSとIntelはコンピュータ業界の考えからズレている」 Blu-ray Discを推進するBlu-ray Disc Association(BDA)は29日、26日にIntelとMicrosoftが発表したHD DVD支持表明のニュースリリースについて、「Blu-rayに関する内容が不正確」とする声明を発表した。 HD DVD支持のニュースリリースでは、「立ち上げ時のディスク記憶容量(2層HD DVD-ROM 30GB)がBlu-ray Discよりも大きい」としていたが、BDAは、「BDのディスク容量は50GBで、BD-ROM/R/RWの全フォーマットの発売時で50GBを実現している。30GBのHD DVD-ROMより容量で67%多く、150%のストレージ能力がある。コンピュータユーザーにとって大変重要な要素だ」と指摘。
まず4機種共通のアップデートとして、DVD-R DLのサポートが挙げられる。DVD-R DLへの記録はダビング時のみになるが、たとえばLPモードを使用した場合、1枚のディスクにD1解像度で約7時間10分録画できる。録画可能なDVDメディアはDVD-R/-RAM/-RW/+Rの4種類(DVD-RWはビデオモードのみ)で、記録速度はDVD-Rが最大8倍速、DVD-RAMは最大5倍速(PC表記)。もちろん、DVD-RのVR記録(CPRM対応)にも対応している。 3番組を同時録画できるVHS一体型 DMR-EX200Vは、DMR-EX100/300をベースにしたVHS一体型DVDレコーダーだ。HDD/DVD用のデジタルチューナーとアナログチューナーにくわえ、今回はVHS用のアナログチューナーも搭載したため、「デジ・アナどっちも録り」と同時にVHS録画が可能。つまり、最大で3つのチャンネルを同時に録
松下、デジタルチューナ/VHS/HDD/2層DVD搭載DIGA −ハイブリッド2機種、4in1 1機種の計4機種 松下電器産業株式会社は、デジタルレコーダ「DIGA」シリーズの新モデルとして、デジタルチューナを搭載したモデルとしては世界初となる、VHSデッキを加えたHDD/DVD/VHS/SDカードスロットを搭載した4 in 1モデルなど、4機種を発表した。価格はいずれもオープンプライス。各モデルの発売日と店頭予想価格は下表の通り。
日々さまざまな製品やサービスがリリースされ、ITがビジネスを革新する可能性 を広げている。話題を集める製品をわかりやすく解説する。
IFA 2005レポート【16倍速DVD-RAM編】 松下、日立LGが16倍速DVD-RAMドライブを年内発売 16倍速メディアも日立マクセルなどが発表 DVD-RAM規格を推進する「記録型DVD会議(RDVDC)」は3日、IFA2005会場でプレスカンファレンスを開催し、16倍速DVD-RAM記録に対応したDVDドライブを、2005年末までに発売する計画を明らかにした。 16倍速対応DVD-RAMドライブは、松下電器と日立LGデータストレージがRDVDCブースで出展したほか、日立マクセルと松下電器が16倍速DVD-RAMメディアを展示した。松下/日立LGの両社とも、16倍速RAM対応ドライブはスーパーマルチとなる予定。 カンファレンスでは、PanasonicのTony Jasionowski氏が16倍速DVD-RAMについて解説を行なった。DVD-RAMは、他のリライタブル規格に先駆
HD DVDとBlu-ray Discの次世代DVD規格戦争は、避けられないものになりつつあるようだ。妥協案を見出すプロセスは、急速に時間切れに近づいている。両規格の支持者らは、妥協案を見出せば業界全体に恩恵がもたらされるという点で意見が一致しているが、交渉は行き詰まっており、HD DVD支持者が商品化のスケジュールに間に合わせるには、間もなく製品の最終設計と開発を始めなければならない。 両規格とも現行DVDよりもかなり大きなデータを格納でき、DVDに代わる高精細映画コンテンツのための規格と宣伝されている。 HD DVD支持者は2005年末までに製品を市場に投入すると約束してきた。設計開始から製品を市場に投入するまで、通常は2~3カ月かかる。年末まで4カ月しか残されていないため、交渉の時間はあまりない。もっと待てば、Blu-ray Discに市場を開放することになる。 「われわれのスタンス
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