「千葉都民」を乗せて走る北総鉄道。ニュータウン開発の誤算とバブルのつけを背負い、高額運賃が続く=千葉県鎌ケ谷市の新鎌ケ谷駅 【佐藤清孝】東京都東部と千葉県北西部をつなぐ北総鉄道の運賃は高すぎる――。沿線のニュータウン住民らがそう訴え、国を相手に上限運賃の認可取り消しを求めた行政訴訟の判決が26日、東京地裁で言い渡される。高校と予備校への通学で4年間乗り続け、「おかしい」と提訴に踏み切った男子学生も原告の一人。「高い運賃に待ったがかかれば」と願う。 【写真】北総鉄道に乗る石垣理生さん。高校時代から高い運賃に悩まされてきた=千葉県白井市 「なんでこんなに高いの?」。沿線の千葉県白井(しろい)市に住む石垣理生(みちお)さん(19)は高校入学後、別の鉄道を使う友人の通学定期券と見比べ、首をひねった。 通学路線は北総鉄道の千葉ニュータウン中央駅から新鎌ケ谷駅を経て、京成電鉄の千葉中央駅まで約1時