別記事「ビット・レートとバス幅」「ビット・レート下げ時の注意点」では、PCMサンプリング時に方眼紙のタテ軸にあたる「ビット・レート」の話を紹介しました。 この項では、ヨコ軸「サンプル・レート」について考察します。 サンプル可能な最大周波数(ナイキスト周波数) PCM方式では、サンプル・レートのちょうど半分の周波数が、収録可能な最大周波数になります。また、この値を「ナイキスト周波数」といいます。 サンプル・レート44.1kHzで収録されるCDは、その半分の22.05kHzが、理論上収録可能な最大周波数です。 さて、サンプル・レートの半分が収録可能な最大周波数となる、その理由とは一体… 百聞は一見にしかず、右の図をご覧ください。 正弦波の一周期を表現するには、少なくとも2サンプルを使用して上下の往復を描く必要があります。 エイリアス・ノイズ~録音可能以上の周波数 では、ナイキスト周波数以上の周