話題のカーボンニュートラルを実現するコンクリート 近頃、大きな話題となっているのが「脱炭素社会の実現」だ。国内では経済産業省が「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定し、2021年のG7サミットでも、気候変動対策の観点から主要議題のひとつとなった。 脱炭素社会を実現するためのコンセプトのひとつが「カーボンニュートラル」で、これはCO2の排出量と吸収・除去量を同量にする=プラスマイナスゼロにするという考え方である。CO2の排出をゼロにすることが難しいとしても、吸収する量を同一にすれば、温室効果ガスであるCO2が大気中に増え続けてしまうことはなくなる。 鹿島建設が開発したCO2吸収型コンクリート「CO2-SUICOM(シーオーツースイコム)」は、植物のようにCO2を吸い込み、CO2排出量をゼロ以下にするという特徴を持った製品。これは、商品化されている中で、業界唯一の技術だ