渋谷ユーロスペースで『劇場版501』を観て、スクランブル交差点で出演女優の青山真希さんと別れ、帰宅して、パソコンのキーボードを叩いています。青山さんと別れた後、私は気持ちのやり場を見つけることができずにいました。もう、私の周りには誰もいないからです。 2015年11月14日、川崎クラブチッタ ロフト系列による「ロフトフェス’15」に、私はAV監督のバクシーシ山下さん、それから『劇場版501』の監督であるビーバップみのるさんと出演していました。 出演時間ギリギリにふらふらと現れたみのるさんの顔は、完全に鬱状態の人のそれでした。いつも、軽快で人あたりがよく、目だけ鋭く光らせたまま飄々としている方ですが、虚ろな目の下はくぼみ、顔色も悪く、話し始めても、お得意のナンパ演説どころか、ネガティヴな言葉しか出てこない有り体だったのです。 みのる監督がこのような状態になったのは、単純に『劇場版501』の編