プロフィールバックナンバー 教育学者のローレンス・J・ピーターは、「なぜ、組織には無能な上司が多いのか」をテーマとした画期的な研究を1969年に発表しました。 結論をとてもシンプルにまとめると、「人は能力の限界まで出世し、無能レベルに達すると出世が止まるため、大多数の上司は無能な上司なのである」ということになります。 結果、ほとんどの組織で、中間管理職やその上司、社長にいたるまで、無能な上司の方が一般的で、無能レベルに達していない少数派の平社員と、まだ上り調子の中間管理職によって運営されていることになります。この「無能仮説」は、みなさんの経験にもピタっと折り合うのではないでしょうか? そして、このピーターの法則で、実はいまの日本の停滞も説明できるのです。 なぜならいま、人口成長がマイナスに転じており、人口ピラミッドが日本全体でも、あるいは組織内においても崩れています。無能レベルに