今回のチリ地震(M8・8)は、最近10年間でみると、2004年12月に発生したインドネシア・スマトラ島沖地震(M9)に次ぐ大きな地震だ。気象庁が算出したマグニチュードは8・6で、阪神大震災と比べて、地震の出すエネルギーは300倍以上に相当する。 一般にM8以上の地震は巨大地震と呼ばれるが、巨大地震はプレート境界で発生することが多い。世界で毎年平均1〜2回発生している。 巨大地震の断層は大きく、津波などで28万人以上の犠牲者がでたスマトラ地震では全長約1000キロ・メートルにも達している。 一般に、地震規模が大きいほど、津波規模も大きくなり、津波が諸外国に及ぶことは珍しくない。07年8月には南米ペルー沿岸でM8の地震が起き、北海道根室市には最大22センチの津波が到達した。09年1月、インドネシア・ニューギニア島付近で発生したM7・6の地震による津波が、和歌山県では最大43センチで観測された。