スマホ決済ブームをはじめ、中国の「先進ぶり」は連日のように日本へも伝わってくる。中国はなぜ、「世界の工場」からイノベーション大国へ変貌しようとしているのか。 by Yasuhiro Hatabe2018.07.31 80 22 15 0 「折しも米中貿易摩擦が注目されていますが、仮にこの問題がなかったとしても、中国は今後もオープンな姿勢を継続することは間違いありません」。 富士通総研経済研究所の趙 瑋琳(チョウ・イーリン)上級研究員がそう断言するのは、この路線を裏付ける中国の国家としてのグランドデザインがあるからだ。 MITテクノロジーレビューが主催する「MITTR Emerging Technology Conference #7」が7月12日、東京都内で開かれた。テーマは「チャイナテックの衝撃〜世界一の技術大国を目指す、中国のイノベーション戦略を読み解く〜」。 登壇した趙氏は講演の中で