先週は、これまで「まさか」と思われていた「ドイツのユーロ圏離脱」といった、未だに信じられない話が「現実的な市場の懸念」として台頭してきたことで、ついにAAA格付けの国債までもが売り込まれることになりました。 事の発端は、メルケル独首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が「年次党大会でユーロ圏からの自発的な離脱を認める動議を採択した」ことでした。ショイブレ独財務相も「欧州金融安定ファシリティ(EFSF)に続く欧州安定メカニズム(ESM)の発足を2013年から前倒ししない可能性」に言及。フランス国債はもちろんのこと、オーストリア、フィンランド、オランダの国債などが急落。AAA格付けの国債が軒並み売り浴びせられました。 16日のFT一面でも取り上げられているように、その様はまさに大量の売り浴びせ(mass sell-off)だったようで、債券市場の一部参加者からは「これまでの欧州債務問題の中で、