「シャーペン使用禁止」「キャラものの持ち物禁止」「水筒に氷を入れてはいけない」。小学校の謎ルールは、どのように生まれるのか。公立小学校で10年間、校長を務めた田畑栄一さんにお聞きしました。 「午前中で終わり」「騎馬戦廃止」運動会の変化は学校に何をもたらしたか ■「格差を生まないため」の配慮として生まれた? ── 小学校の謎ルールが生まれる背景を教えてください。 田畑さん:ルールは学校の都合で作られるケースが多いかもしれませんね。たとえば、シャーペンを使用禁止にする学校が多い理由は、鉛筆が軽くて1年生でも持ちやすく、かつ力強く書けるからです。 また、歴史的な流れも大きいでしょう。シャーペンが初めて開発された時代は貧富の差が大きく、シャーペンを買えない子どももいたはずです。学校側は「持ち物で格差をつけたくない」と配慮したのではないでしょうか。それが見直されることなく、いまだに続いているのがひと