哺乳類の脳は、反応速度は速いものの不正確な判断を行う皮質下の部分と、反応速度は遅いが十分な情報に基づく判断を行う外皮質の部分という2か所の意思決定機関を備えており、それらの組み合わせによって意思決定を行っている、という研究結果が発表されています。 (Mammalian choices: combining fast-but-inaccurate and slow-but-accurate decision-making systems、ScienceDailyの記事)。 このように判断機構を複数持つことは、突然襲ってくる脅威に対して迅速な行動を行うためには有効ですが、人間に対する脅威が太古の昔とは比べ物にならないほど少なくなった現代では、迅速な判断を行う皮質下の部分が活躍する機会は減っていると考えられ、そのために将来的にはこの部分が退化して結果的に脳のサイズが小さくなってしまう可能性も考え