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『虚学のすすめ: 基礎学の言い分』(白石良夫)の感想(4レビュー) - ブクログ
作品紹介・あらすじ 学問は即効薬ではない。即効薬ではないが、それなくして即効薬はつくれない。 学問... 作品紹介・あらすじ 学問は即効薬ではない。即効薬ではないが、それなくして即効薬はつくれない。 学問が役に立つとはどういうことか。学者のあり方とは。研究のおもしろさとは何か。元国語科教科書調査官の著者がつづったエッセイ集。「第1部 むなしい学問なのか」「第2部 文学青年から文学研究者へ」「第3部 国文学ひとりごと」でつたえる、学問のススメ。 【学問には、その成果が見えるようになるまでに長い時間を要する分野がある。そのような長い時間がたつと、成果が見えるようになっても、社会と学問との接点はどうしても見えづらい。当の研究者でさえ、往々にしてその接点を捜しあぐねている。しかし、繰り返して言うが、学問は即効薬ではない。即効薬ではないが、それなくして即効薬はつくれない。 成果結果のあらわれるまでに長い時間を要し、社会との接点が理解されにくい学問、それが「虚学」であり、文学部はその「虚学」の巣窟である。
2021/02/16 リンク