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後期クイーン的問題と「第二の問題」問題
推理小説に関して、「後期クイーン的問題」とかいう問題がある。 ざっくり言ったら、推理小説が「完璧な... 推理小説に関して、「後期クイーン的問題」とかいう問題がある。 ざっくり言ったら、推理小説が「完璧な論理的推理」をひたすら求めていくと、結局そんなものありえなくなるんじゃない？ って話だ。 起点になるのはエラリー・クイーンって作家の、初期の何作かに限定したすごく狭い話だった。 でも話の発端を作った法月綸太郎と笠井潔って二人の作家が煽りまくったせいで、推理小説の前提が崩壊するのでは？ 根本的な問題なのでは？ って話にもなった。 でも推理小説は一応続いてる。結果的には、「後期クイーン的問題」は（法月・笠井をうまく無視しながら）推理小説の可能性を広げる原動力の一つになった。 きちんと知りたい場合は、諸岡卓真『現代本格ミステリの研究』が視野の広さも議論の説得力もピカイチだと思う。この問題について真面目に考えたかったら必読。 一方、きちんとしてない言及の一つに、「第一の問題」と「第二の問題」っていう問
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