日銀の短観=企業短期経済観測調査が1日発表され、消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響で大企業の製造業の景気判断はプラス12ポイントとなり、6期ぶりに悪化しました。 日銀の短観によりますと、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を差し引いた値は、代表的な指標である大企業の製造業で、プラス12ポイントとなり、前回を5ポイント下回りました。 景気判断の悪化は、おととし12月の調査以来、6期ぶりのことです。 これは、ことし4月の消費増税に伴う駆け込み需要の反動で、自動車などの販売が落ち込んでいることや輸出が伸び悩んでいることなどが背景にあります。 一方、3か月後の先行きについては、大企業の製造業で今回より3ポイントの改善を見込み、企業が増税に伴う景気の落ち込みは一時的だとみていることをうかがわせています。