2011/3/47:0 現代日本の売春 ―「出会い系」調査ノートより― 荻上チキ 昨年、「週刊SPA!」内での連載「週刊チキーーダ!」にて、出会い系サイトを利用して売春を行っている女性1012人を対象に行った調査結果を発表した。主な調査項目は、都道府県、活動地域、年齢、価格、ホテル代の有無、身長、職業、スタイル、写真掲載の有無、結婚歴など。 「週刊チキーーダ!」は経済学者・飯田泰之との共同連載であるため(chiki+iidaで「チキーーダ」ですから)、主に「量」と「数字」で扱えるデータを共有し、分析を行なってきた。もちろんこの世には、「数字にしにくいデータ」や「数字を取りにくいデータ」がたくさん存在する。現代の売春の実態を共有するためにも、数年前から行ってきた売春婦への聞き取り調査を――鈴木大介の熱意こもった文章と活動に尻を叩かれるように――だんだんと形にしていかなくてはと、準備を進めてい