編集長が交代した『週刊文春』(4月26日号)が、がぜんやる気を見せてきた。 週刊誌で、こんなに刺激的な記事を読んだのは久しぶり、という感を抱いたのが、朝日新聞の太田啓之記者が寄稿した「年金『大誤報』にダマされるな」。〈年金破綻や年金不信をあおる記事のほぼすべては、年金について無知な一部マスコミと、年金を誤解した一部研究者が手を組んで、粗製濫造(らんぞう)している「トンデモ記事」〉とバッサリ。 たとえばNHK。 〈この番組を見ていて、心底情けなくなった〉〈一貫して流れる姿勢は「針小棒大」だ〉 たとえば日経新聞。 〈「年金については大新聞も大間違いを犯す」という典型例〉〈「日経の論説委員は何と不勉強なのか」と落胆した〉 『週刊ポスト』。 〈馬鹿馬鹿しくて批判する気力さえ失う〉 『週刊文春』も例外ではない、と。 「年金積立金が枯渇する」という鈴木亘(わたる)学習院大経済学部教授について〈「トンデ