東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染作業に少年を従事させたとして、愛知県警は18日、福島市山下町、会社員千葉祐士容疑者(49)を労働基準法違反(危険有害業務の就業制限)の疑いで逮捕した。 発表によると、千葉容疑者は昨年7月22日、福島市内で、愛知県北名古屋市の少年(当時15歳)に放射性物質で汚染された草木の刈り取りや土壌の除去などの作業をさせた疑い。千葉容疑者は調べに対し、「アルバイトに行かせただけ」と話しているという。 県警によると、少年は中学卒業後の昨年4月、千葉容疑者が勤める名古屋市守山区の建設会社に入社し、5月から福島市内で建設作業に従事。7月下旬、18歳未満は働けない除染作業をするよう命じられ、日当3000円で5日間程働いたという。少年は、千葉容疑者に「18歳未満は働けないから、何が何でも18歳で通せ」などと言われたと、話しているという。