光州 80年5月 最近の韓国の政界、マスコミなど指導者層の言わば「タテマエの世界」は正直「反日ごっこ」どころではない。一匹や二匹のもぐら叩きには「反日」の効き目はあっても、あっちでもこっちでもぐらが顔を出し始めると効力も薄くならざるを得ない。「もぐら」の本質とは何か。従北・親北派とよばれる、よく言えば汎民族統一主義者、悪く言えば反国家(反大韓民国)主義者の策謀である。それは、韓国人にはあまりに不吉ではっきり言挙げしたくないようなのだが「大韓民国」という名の国家の存亡の危機である。 先日、海洋警察庁の記念式典で朴大統領は「独島(竹島)を守ることは韓国の自尊心を守ることだ」と演説し、図らずも竹島問題とは現実の危機や国益確保というより長期的な国家統合のための「克日」という道義的合意の確認という心の問題であり、目前に迫った国家の存亡がかかったような危機的問題でないという本音を図らずも吐露してしまっ