半導体国内2位のルネサステクノロジ(東京都千代田区)と、同3位のNECエレクトロニクスが、来春をめどに経営統合する方向で協議していることが16日、明らかになった。統合が実現すれば、売上高が計1兆2000億円規模と、国内で同首位の東芝を抜き、世界3位のシェアを持つ大型半導体メーカーが誕生する。世界の半導体市場が急速に悪化するなか、国際的な再編機運が高まるのは確実だ。 ルネサスは2003年に日立製作所が55%、三菱電機が45%を出資し、それぞれの半導体部門を統合して発足。一方、NECエレは02年にNECの半導体部門を分社化して設立された。両社が経営統合を目指す背景には、世界同時不況の影響を受けて半導体需要が急減し、単独では生き残れないとの危機感が広がっていることがある。すでにドイツのキマンダや米スパンションなどが破綻(はたん)に追い込まれ、業界関係者は「01〜02年のIT(情報技術)バブル