秋田県には、思わず二度見してしまうほど衝撃的な商品名のパンがある。その名も「学生調理」に「中年調理」。パッケージを見た途端、俄かに誕生の背景にあるストーリーを妄想してしまうのは筆者だけではないはずだ。 高校の売店で人気になったから「学生調理」 「学生調理」の中身は自家製ナポリタン・魚肉ソーセージフライ・キャベツサラダ。このパンの誕生は、昭和61年(1986)のとあるハプニングに起因する。とある高校の売店用に、今でいう"がっつり系"のパンを試作して提供したところ、売店側が試作品であるにも関わらず売り物として販売しちゃったという。 しかも、これが生徒たちの間で話題となり、間もなく大量の注文が入るや"あおられる形"で製品化に至ったというのがすごいところ。試作の段階では無名だったこのパンに「学生調理」の名がついたのは、「学生から火がついたから」だとか。「火がついた=調理」のダブルミーニングにもとれ