新型コロナウイルスワクチンの定期接種を受ける男性(左)=東京都板橋区で2024年10月1日午前9時7分、肥沼直寛撮影 新型コロナウイルスの感染者の国内初確認から15日で5年。この間に、全額公費負担だったワクチン接種は昨年10月の今シーズンから高齢者らを対象とする定期接種に変わり、自己負担が生じることになった。接種が始まった当初は流行が落ち着いていたことがあってか、接種を受けた人は対象者の1割に満たない自治体が出ている。専門家は「接種率が上がらなければ、死亡者数が増える恐れがある」と警鐘を鳴らす。 「副反応つらい」の声も 「今年は新型コロナワクチンの接種はやめとくね」。多摩ファミリークリニック(川崎市)の大橋博樹院長は2024年秋、インフルエンザワクチンの接種に訪れた高齢者から何度も声をかけられた。これまでは新型コロナワクチンと同時接種する人が多かったが、今シーズンは半数くらいに減った。 当