デジタル庁のクラウド班や、AWSのエンジニアの言うモダン化にはいささか疑問がある。それとマッチする業種・業態があるのは事実だろうが、自治体基幹システム、いや基幹システムを担ってきたエンジニアとしては首をかしげる内容が多い。 特にデジタル庁のクラウド班は、さほど難しくもない費用按分すらままならないシステムを検証もろくにせず誤請求をする体たらく。これが、モダン化の行く末かとあきれるばかり。基幹システムを到底理解しているとは思えない。我々ではありえない「お粗末」なものである。 基幹システムとは何を差し置いても優先されるのが、データの完全性と整合性の担保であると考える。これを第一に考えないと、証明にならない証明書発行や課税誤りが発生する。あってはならない。ここがあって、肉付け具合が各社の差別化となるものである。 何もモダン化自体を否定するつもりはない。より良いものを作るのはエンジニアの使命である。