「かぐや姫の物語」を観た感想文二つ目。 前エントリー⇒『かぐや姫の物語』を観て - Ust's Diary 原作との比較―かぐや姫は「高貴な女性」か? 原作の「竹取物語」は映画を観る前に読みかえしておきました。 そこで感じたのが、高畑監督は非常に原作に忠実に作っているなということ。原作の枠からははみ出さず、それをより深く掘り下げてる印象です。 原作を読んだ時のかぐや姫の印象(人物像)は「美しく芯の強い、はっきりした女性」のみでしたが、映画のかぐや姫は「自由闊達でユーモアあふれる元気いっぱいな少女」と「美しく芯の強い女性」の両面が描かれています。野山をはだしで駆け回ったり、泥だらけになって悪ガキたちと遊ぶ姿というのは、原作をさらっと読んだ限りじゃ見えてこない。見えてこないから原作とはまた違うかぐや姫なのかなと最初は思いましたが、よく考えるとこれこそ、本当の意味で原作に忠実なかぐや姫なんじゃな