そんな話を聞きました。 よし、やってみよう。 「せっかく記事で焼きおにぎりを焼くのに、家で会社でというのも味気ない」 そう思ったので、川崎市多摩川緑地バーベキュー広場に行くことにした。 「智恵子は東京に空が無いという」 そんな有名な詩があるが、空よりも東京に無いのは、大手を振ってバーベキューができる場所だ。 田園都市線の二子新地駅からほど近いこの緑地も、東京っぽく見せかけて、実は神奈川県の敷地である。 ド平日の朝、歩いて多摩川のほとりへと向かう。 こういう時、「何となく手ぶらで行くのも寂しい」という気持ちから、つい売店でラテを買ってしまう。 どうせ歩くのであれば、こういう甘い汁を吸いながら歩く時間にしたい。 少しのスキマにも娯楽を詰め込みたい。 そんな落ち着かない気持ちが、ラテに出る。 人はいつから、手の中のラテを写真に収めるようになったのだろうか? 未来人がこの時代の写真を発掘したら、「