日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 終戦直後、内務省の検閲官に自作『虎の尾を踏む男達』をくだらないと云われた黒澤明監督は、こう云い放ったという。 「くだらん奴がくだらんということは、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつまらんということは大変面白いということでしょう。」 他人が作ったものをくだらないとかつまらないと云うのは勇気がいる。自分がくだらん奴でつまらん奴だと白状するようなものだからだ。 私はこれまで、たびたび『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の感想を聞かれながら、この作品をきちんと取り上げられずにいた。 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』のことが判らなかったからだ。 判らないとつまらないは違う。判らなくても面白い作品はいくらでもあるし、判らない