自分が好き? 居場所はある? 「幸せ」を実感するための3つの条件:「アドラー心理学」的処世術(2/2 ページ) お酒を「やめさせるよう」仕向けるのはNG――支配するタテの関係は幸せを遠ざける こういう例があります。 ある人が、自分の父親がお酒を飲み過ぎるので、お酒をやめさせたいと思ってカウンセラーに相談したとします。この場合、アドラー心理学でも、お酒をやめさせる方法はあります。でも、お酒をやめさせることには加担しません。なぜなら、「人が他人をコントロールすることにはしない」という「思想」があるからです。というのも、アドラーはヨコの関係を重視するからです。 お酒を何か不快なものと結びつけたり、会話の中でお酒を不快に感じるように仕向けたりして、父親の知らないうちに酒量を減らすことはできます。しかし、それをアドラーは、人が他人をコントロールして操作する、タテの関係だと考えるわけです。 そして、一