印刷 国債や借入金などを合わせた国の借金の2011年度末の残高は、985兆3586億円になる見通しとなった。政府が24日に国会に出した11年度第4次補正予算案で明らかになった。これまでは1024兆円と見込んでいた。ただ、12年度末は1085兆円程度と、初めて1千兆円を超えるのは確実な状況だ。 11年度末に1千兆円に達しなかった主な要因は、為替介入に必要なお金を調達するための政府短期証券の発行残高を最大165兆円と見込んでいたが、129兆円に収まる見通しになったため。過去に発行した国債を借り換える費用も当初想定よりも少なく、普通国債全体の発行残高も4千億円減少する見込みだ。 12年度予算案では、新たな国債を44兆2千億円分発行するほか、東日本大震災の復興費にあてる「復興債」も2兆7千億円分発行する。そのため、12年度末の残高が1千兆円を超えるのは確実視されている。 購読されている方は、