事前に直帰していいよと言われてたから長丁場になるかと思ってたんだけど、トントン拍子に事は決まって早めに仕事が終わったんだ。 かといって別にやることもないし、時計を見ればまだ16時前。 ちょっと休憩しようと近くにあった個人経営の喫茶店に入った。 懐かしい雰囲気の喫茶店でさ、入るとカランカランと鐘が鳴って、奥の席に座ってふぅと一息ついて居ると店内にはラジオが流れてて自然とその音声が耳に入ってくる。 ちょうどリクエストの曲が掛かって、それがユーミンの恋人がサンタクロース。 それを聞いてさ、ああそっか。今日はクリスマスなんだって思い出した。 それだけのことなんだけどさ。 それだけのことなんだけど、その瞬間ふと大学時代のことがぶわっと脳裏に浮かんできて、大学の頃、金はないけど時間ばかりはあってこうした喫茶店で何時間も一緒に駄弁ってたなぁ…って思って、誰も居ない向かい席に同級生の笑顔が浮かんで、ちょっ