見本作製/CM・番組で売り込み 全国の書店員の投票で決まる第6回の本屋大賞は、湊かなえさん(36)の『告白』(双葉社)、2位も和田竜さん(39)の『のぼうの城』(小学館)と新人のデビュー作が上位を占めた。この2作、既に48・5万部、30万部のベストセラーだ。知名度がない新人作家が一気に脚光を浴びたのはなぜか。(佐藤憲一) 「驚異の大型新人現る!」。そう書かれた『告白』の見本冊子2万5000部が、全国の書店に並んだのは、昨年8月の発売日の3週間前のことだ。 湊さんは脚本で賞を受けた後、「告白」の第1章となる短編「聖職者」で2007年、小説推理新人賞を受賞し、小説に転身した。双葉社では、小学校で起きた女性教師の息子の水死事件を巡り、関係者のゆがんだ内面が語られる『告白』の衝撃度に着目、発売前に「湊かなえプロジェクト」と題し、首都圏の書店員10人らと会議を重ねた。その結果で表紙やタイトルを決め、