カーブした道路脇にU型側溝を設置したり、雪に埋もれたマンホールを探したりするとき、位置の特定には測量技術が欠かせなかった。ところが最近、GNSS(全地球測位システム)や室内の位置測定機器を使って、手軽に3Dで墨出しや測設、場所案内を行えるシステムが増えてきた。測量技術を意識せずに使える最近のシステムを見てみよう。 快測ナビ(建設システム) 土方カーブよりスマートに側溝を設置 カーブした道路脇に側溝を設ける場合、これまではカーブに沿って「水糸」を張り、これに沿ってU型側溝を設置するというのが一般的な施工方法だった。 この作業をミクロに見てみると、いまだに現場作業員の経験と勘に頼った面が多くの残っていることが分かる。 というのも、5m、10mといった支持間隔で張られる水糸は多角形なので、水糸の支持部から離れた区間では、U型側溝を水糸から微妙にずらして設置する必要があるからだ。 そのため、従来は