たまに誤解があるようですが、Cookieを設定する場合のDomain属性は *設定しない* のがもっとも安全です。以下、例示により説明します。 # このエントリは、はてなダイアリーの過去のエントリからの転載です
前回の続き。なるべく一般人向けに書きます。サードパーティCookieとあまり関係のない話も書きます。 http://d.hatena.ne.jp/mala/20111125/1322210819 http://d.hatena.ne.jp/mala/20111130/1322668652 前回までの概要 トラッキング目的のCookieの利用などからサードパーティCookieの利用は問題視されIE6で制限がかけられるもプライバシーポリシーを明示すれば利用できるという迂回手段を用意、しかし今ではP3Pはオワコン化、SafariはサードパーティCookieの受け入れをデフォルトで拒否する設定を採用したが一度受け入れたCookieは問答無用で送信、Mozilla関係者は「殆ど合法的な利用目的はない」と言っていたものの既存Webサイトとの互換性のために変更できず、ブラウザはサードパーティCookie
前回 http://d.hatena.ne.jp/mala/20111125/1322210819 の続きです。 前回のあらすじ ブラウザベンダーはサードパーティCookieをデフォルトでオフにしたかったんだけどお前らがサードパーティCookieに依存したサイト作るし使うからオフに出来なかったんだよ!!!!! といった事情を踏まえた上でWebアプリケーションにおけるサードパーティCookieの利用の歴史について書きます。前提知識の共有が済んだので、ここからはある程度個人的な意見も含まれます。実装面での技術的な内容も含みます。 サードパーティCookieが必要とされてきた歴史 広告のためのトラッキングCookie以外にも、サードパーティCookieに依存したサービスが数多く存在してきた。個人的に把握しているいくつかのサービスについて時系列で述べる。ついでに広告業界の流れについても重要なのを幾
Web開発者のためのサードパーティCookieやらトラッキングやらの問題点について三回ぐらいに分けて書きます。 この文章は個人的に書いていますので、おい、お前のところのサービスがサードパーティCookieに依存してるじゃねーかというツッコミがあるかもしれないが、そういうことを気にしているといつまで経っても公開できないという問題が出てしまうので、そんなことはお構いなしに書く。ちなみに例外なく自社サービスに対してもサードパーティCookieに依存するな死ねと言っている。これはWebプログラマー観点で、自分がサービス開発に関わる上で知っておかねばならないだろう知識として十数年間だらだらとWebを見ていて自然に知っていたものと、あるいは興味を持って率先して調べたものが含まれている。ググッて直ぐに分かる程度の用語の定義的なことは書かない。あくまでWebサイト制作者側からの観点なので、ブラウザ開発関係
■ クッキー食えないのはドコモだけ ろくに安全な作り方も確立していないくせになぜかやたら蔓延ってしまった「簡単ログイン」。そもそもUI設計からしておかしい。ボタンを押せば入れるなら、ボタンがある意味がない*1。ログアウト不可能な常時ログインサイトだ。(それなのに「ログアウト」ボタンがあったりする。) 「そんなこと言ったって便利だから必要なんだ」とか、「ケータイでパスワードなんか入れてられない」だとか、「お客さんが付けてくれって言ったら俺たちIT土方には何も助言なんてできないんだ」とか言う人が出てくるわけだが、そんなのは、一般のインターネットのサイトだって、昔から「□ 次回から自動的にログイン 」とか「□ 次回から入力を省略」といったチェックボックスが普通に用意されている。amazon.comなんか大昔からログインしっぱなしだ。 そしてそれはcookieによって実現されてきた。個人識別番号な
■ 「ライフログ活用サービス」という欺瞞 実は、今年3月、総務省の「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」からは、有識者ヒアリングとして意見を述べる機会を頂いた。ただし、私に発言の機会が与えられたのは、「ライフログWG」における検討内容のうち、「より信頼されるサービスに向けて(配慮原則の提言)」の部分についてのみで、それ以外の部分については対象外だった。 あまり重大な指摘をする余地のない部分であったが、私としては与えられた使命を全うすべく可能な限り改善点を洗い出して、意見として列挙した。 この「配慮原則の提言」は、報告書案では「ライフログ活用サービス」という表現を使っているが、実質的には、これはすべて「行動ターゲティング広告」を対象としたものになっている。「ライフログ活用サービス」というと、利用者が自ら望んで活用する話に聞こえるが、行動ターゲティング広告では、基本的
公開: 2010年4月11日21時50分頃 「URLを知られたらアウトな管理画面」の話ですが、「管理プログラムのセキュリティーの向上 (mag.wb-i.net)」というアナウンスが出ていますね。 WEBインベンターのご利用に心から感謝いたします。ショッピングカートの管理プログラムのセキュリティーを一層向上させましたのでお知らせいたします。 追加された機能は、次の4つです。 (1)クッキーによるログイン方式。 (2)指定したIPアドレスからのみ管理プログラムにアクセスできる。 (3)パスワードの暗号化。 (4)メールフォームのスパム対策など。 以上、管理プログラムのセキュリティーの向上 より パスワードをURLにつけて引き回すのをやめて、Cookieを使うようにした模様です。下の方にサンプルへのリンクがあるので、早速確認してみると……。 サンプルのログイン画面にアクセス: http://w
ヤフーの画像はなぜyimg.jpドメインなのか? サイト高速化の手法とヤフーの失敗例 でヤフーがなぜドメインを変えて画像サーバを運用しているかが書かれている.「静的なコンテンツに対してクッキーフリードメインを使うことによって速度向上を狙う」というのが理由とあって,これはこれでもちろん正しいのだけれど,これはどちらかというと副次的な理由で本当の理由は違う. クッキーフリードメインを使うことで悪意あるFlashコンテンツなどから自社ドメインのクッキーを守るためというのが本当の理由で,これはあちこちで使われているテクニックだ.Flashコンテンツは外部の業者さんに作ってもらったり,広告の入稿素材として入ってくるので,信頼できないデータとして取り扱う必要があり,万一まずいデータがアップされることがあっても大丈夫にしておく必要がある. 最近ユーザからの任意のコンテンツを受けつけて同一ドメインで配信し
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