健康食品通信販売会社「やずや」(福岡市)が来春卒業予定の学生の採用試験で、インターネットの動画投稿サイトに自己PRを投稿するよう求めたところ、1人の学生が投稿方法を誤り、誰でも閲覧できる状態になっていたことが26日分かった。実名や大学名などが含まれていたという。同社は「使い慣れていない学生への配慮が足りなかった」としている。 同社は4月上旬、採用試験の3次選考で落ちた学生のうち数十人に対し「再チャレンジ制度」として1分以内のPR動画を投稿するようメールで案内。同社関係者しか見られないよう「非公開」とする設定方法も指示したが、1人が設定し忘れたという。このため、24日に同社が気付いて学生に連絡し、学生が動画を削除するまでの約2週間にわたり、動画は「公開」された。 同社が動画投稿サイトを使った採用活動をしたのは初めてで、遠方に住む学生への配慮だったという。