ビジネス環境が急激に変化する中で、ソフトウェア開発のトレンドは、ウオーターフォール型からアジャイル型へのシフトが進みつつある。しかし、国内の状況を見ると、いまだに多くの企業がウオーターフォール型での開発プロジェクトを展開しているのが実情だ。特に、受託開発をメインにしている開発企業は、長年の経験とノウハウを持つウオーターフォール型の開発手法が根付いてしまっており、そこから抜け出すのが難しくなっている。 では、なぜ今アジャイル開発が求められているのか。それは、ユーザー企業のビジネススピードに、もはやウオーターフォール型開発では対応しきれないものが増えてきているためだ。「例えば、1つの機能をウオーターフォール型で1年間かけて開発したものの、完成したときには、既にビジネス価値がなくなっている。また、ユーザー企業の仕様通りに開発し、リリースしたにもかかわらず、実際にはほとんどの機能が使われていないケ