生産現場において多様な設備のデータを収集することは、監視・点検工数削減、故障予兆検知、稼働状況の遠隔監視をサポートし、さらにそのデータを活用すれば新たな価値創出への展開も可能となる。いわゆる工場のIoTソリューションだ。カーエアコン用コンプレッサーの部品加工、組み立てを行う名張製作所を配下に持つ名張ホールディングスと、NTTデータグループのITベンダー・日本電子計算は、ものづくり現場の生産設備に関するさまざまなデータを収集・可視化するIoTセンサープラットフォームを共同開発し、2020年4月に販売を開始した。 「自らが製造業」の立ち位置でDXソリューションを開発 日本の産業界は、少子高齢化による労働人口減少という深刻な課題に直面している。とりわけシビアな状況にある業界の一つが製造業だ。製造業では以前から原価改善、省人化対応などがテーマとなっていたが、そこに人手不足という要素がプラスされ、生