エントロピー(英: entropy)は、熱力学や統計力学、情報理論などにおいて定義される示量性の状態量のひとつである。 エントロピーはエネルギーを温度で割った次元を持ち、国際単位系における単位はジュール毎ケルビン(記号: J/K)である。エントロピーと同じ次元を持つ量として熱容量がある。エントロピーはフランスの物理学者サディ・カルノー(仏: Sadi Carnot)にちなんで一般に記号 S を用いて表される[1]。 熱力学では、適当に基準となる状態 O と、そのときの基準値 S0(J/K)を決めて、状態 A におけるエントロピー S(A) を、 と定義する。ここで、 d'Q は温度 T(K)の熱源から得る熱の微小変化量(J)であり、 Γ(A) は基準状態 O から状態 A へと変化する可逆な過程である。熱力学第三法則を適用することが出来るため、基準状態 O には、絶対零度を採用すると都合が