【香港=槙野健】中国の軍事動向に詳しい民間軍事研究所「漢和情報センター」(本部・カナダ)は4日、航空産業筋の話として、中国軍の次世代ステルス戦闘機「J(殲)20」の試作機がすでに完成していると明らかにした。 開発途上にあり、実戦配備には10年以上かかるとみられる。 「第5世代機」は、レーダーが探知しにくいステルス性や高度なセンサー能力を持つ高性能戦闘機。F22のほか、米英などが共同開発中のF35が代表例。J20はF22と似た外観で、国産のエンジンを搭載しているという。 ただ、米露の最新鋭戦闘機に比べて巡航速度やステルス性が劣るとみられ、同センターの平可夫代表は、「今後、改良やテストを重ねる必要があり、配備には10年から15年はかかる」と分析している。