日本人は一般に「優しい国民性の持ち主」として海外では有名です。 テレビやYouTubeなどで、知らない人が落とした財布をどれだけ拾って手渡ししてくれるかという企画で、日本人がほぼ百発百中で財布を拾って渡してくれることに、外国人が驚いているという場面を見たことがあるかもしれません。 いくつかの国々では、地面に落ちた物はもはや拾った人の物として、そのまま持っていかれることも多いという。 このように「日本人=優しい」というイメージは広く普遍的に思えますが、最近、これに反する意外な結果が報告されました。 一橋大学と名古屋大学の研究で、日本人は困っている人への思いやりや同情心が薄いことが示されたのです。 そのせいか、日本では困っている人自身も周囲に助けを求めづらくなっているようです。 研究の詳細は2024年10月14日付で学術誌『Emotion』に掲載されています。