女性の地位構成は,以前に比したらだいぶ変わってきていることでしょう。出産・子育て期であっても,就業者の比重が増え,主婦のウェイトは減ってきています。 この点は,白書等に載っている,いわゆる「M字カーブ」をみれば分かります。女性の就業率の年齢カーブです。 しかるに,一口に就業者といっても,その中には下位カテゴリーが含まれます。『国勢調査』の労働力統計でいうと,就業者の中には,主に仕事,②家事のほか仕事,③通学のほか仕事,④休職中,という4つのカテゴリーが含まれています。いろんな働き方があるわけです。 就業者の部分をこうした要素に分解して,女性のすがたが過去に比してどう変わったかを「見える化」するとどうなるか。どのグラフをご覧に入れようと思います。 私は『国勢調査』の原データに当たって,女性の年齢別の地位内訳が,1985年と2015年でどう変わったかをみてみました。1985(昭和60)年といえ