「原発なしでいける日本経済を」。経済関係の評論で知られるエコノミストの浜矩子・同志社大学教授が、東京電力の福島第一原子力発電所事故を受けて、そう語った。連合通信社のインタビューに答えたものだが、注目すべき発言と言っていいだろう。 浜矩子教授へのインタビューは、4月12日に行われ、同通信社発行の「連合通信 隔日版」8451号(2011年4月19日付)に掲載された。 それによると、記者の質問とそれに対する浜教授の回答の一部は次のようだ。 ――原発事故で住民が避難を強いられ、福島県を中心に雇用や生活を壊されている現状をどう見るか。 「あってはならないことで腹立たしい。責任を取るべき人たちの愚行で、罪なき人が犠牲を払わされている。 事故が起きたのは、政府や電力業界が原子力しという未解明の分野に対する畏敬の念を忘れて、ごう慢になっていたからだ。日本はロボット開発で世界一流の技術を持つのに、米国やフラ