作者:Simon Tatham, 職業プログラマ兼、フリーソフトウェアのプログラマ [ English | Português | 简体中文 | Česky | Dansk | Deutsch | Español | Français | Magyar | Italiano | 日本語 | Nederlands | Polski | Русский | 繁體中文 ] はじめに おおやけに利用されるソフトウェアを書いたことがある人なら、おそらく一通は質の悪いバグ報告を受け取ったことがあるだろう。何も言わんとしない報告(「動きません!」)、意味をなさない報告、十分な情報を供さない報告、誤った情報を含む報告などだ。なかには、使用法の誤り、他のプログラムの欠陥、ネットワークの障害などに起因する問題の報告まである。 技術サポートがぞっとする仕事とみなされるには理由があり、その理由こそが質の悪いバグ報
いま再びキてる「アジャイル」開発 世界で広がりつつあるアジャイル 2001年の「アジャイルソフトウェア開発宣言」から10年が経過しました。アジャイルマニフェスト登場当時の熱狂的な雰囲気は一時期停滞気味でしたが、最近再びアジャイル開発が広がりを見せています。 その理由の中心は、ITの進歩や世界のボーダレス化とともに、ビジネスの変化のスピードが早くなり、競争が激化したため、一刻も早く顧客に新しい価値(ソフトウェア)を届ける必要性が増したため、アジャイルに開発する必要が出てきたためでしょう。 欧米はもちろん、日本でもアジャイルに対する注目は増していて、先日開催されたDevelopers Summit 2012のデブサミ2012アワードでも、角谷信太郎氏の講演『アジャイルマニフェスト ディケイド』が1位を取り、来場者数も過去最高を記録するなど高い注目を浴びています。 群雄割拠 アジャイルプロジェク
Rxtstudyで@kuranukiさんが「RedmineからPivotal Trackerへ乗り換えた」話をしてくれた。 考えたことをラフなメモ書き。 間違っていたら後で直す。 【元ネタ】 Pivotal Tracker - Simple, Effective Agile Project Management & Team Collaboration, from Pivotal Labs Pivotal Tracker: はじめかた Pivotal Trackerの「Getting Started」を翻訳しました - Ruby x Agile Twitter / @minitau: ICEBOX -> BACKLOGに移動して、BACKLOGでステータスをいじる #RxTstudy Twitter / @sousoumt: @@kuranuki さんに補足:Pivotal Tracker
ソフトウェア開発のタスクはどのように管理するのが効率的なのか。ソフトウェアという目に見えないものを作るためにはタスクの見える化は進捗状況を図る重要な指標になります。ソフトウェア開発で発生するタスクを、バグ管理システム(BTS)や課題管理システム(ITS)を活用することで、タスクの状態とワークフローを管理しようというのがチケット駆動開発です。 チケット駆動開発については、以前に記事を書いたので、そちらを参考にしてください。 チケット駆動開発のススメ〜No ticket! No commit チケット駆動開発をうまく実践するためにはツールが不可欠です。不具合管理や障害管理で使うツールを応用して活用することも出来ますが、最近は専用のツールも出て来ています。ソニックガーデンでは、Pivotal Trackerというツールを使っています。Pivotal Trackerでは「ストーリー」と表記していま
先日、2013/3/23(土)に弊社でチケット駆動と開発環境に関するイベントを開催しました。リンク先には資料も上がっていますので参照ください(※アトラシアン製品関連のイベントです)。 基調講演にはチケット駆動開発を推進されている関西XPUGのあきぴーさんをお招きして「チケット駆動開発をパターン言語で読み解く」という話をしていただき、最終枠ではパネルディスカッションをしました。 チケット駆動開発とウォーターフォール パネルディスカッションでは、僕が「チケット駆動開発を作業計画に使うのは難しく、WBSとの併用が現実的」と話し、あきぴーさんが「作業計画をチケット駆動開発で回していくには」というノウハウを紹介されていました。 この違いは僕がウォーターフォール的な新規案件を、あきぴーさんがアジャイル的な開発/保守運用案件を前提にしているためです。 僕自身はBTS(Bug Tracking Syste
Pivotal Trackerをプロジェクトで使うにあたっては、アジャイル開発手法の知識が多少はあると役にたちます。エクストリームプログラミング(XP)であれば、このXPの入門記事をはじめとして、数多くの良質な記事をオンラインで見つけることができます。 ダッシュボードPivotal Trackerにログインすると、まず最初に表示されるのは自分の ダッシュボード(Dashboard)です。このページには、あなたが参加している全てのプロジェクト、最近の活動、Pivotal Trackerからの重要なお知らせが表示されます。 プロジェクトに招待されていれば、プロジェクト一覧にそのプロジェクトが表示されます。プロジェクトのリンクをクリックすると、そのプロジェクトのストーリーを表示します。新しいプロジェクトの作成は簡単です。ダッシュボードで"Create Project"ボタンをクリックし、プロジェ
市販のプロジェクト管理ツールが使いづらい理由を的確に指摘しているつぶやきを見つけたのでメモ。 ラフなメモ書き。 【追記】@kaorun55さんから「 (TFSも使ってみてください)」のご意見もあり、文章を修正しました。 【元ネタ】 Twitter / process_ok: SPI JAPAN のメモ。ある発表でそのチームでRedmineを採用している理由として、「市販の管理ツールは、どうしてもそれを作った会社のプロセスの色が出てしまい、事情が異なる会社では使いにくい。その点Redmineは自由にいじれるのがいい」と言っていたのがよかった。 Twitter / sakaba37: 他のツールは開発した会社のプロセスが入っていて、定着しなかった。Redmineはシンプルで、色々出来るので続いている。チケットがきちんとできているかや、色々な可視化でのチェックもして、細かく言う。言ったらやってく
Redmineの各機能から眺めたチケット駆動開発の課題についてメモ。 ラフなメモ書き。 【プロジェクト】 「Redmineのプロジェクトはどんな単位で作るべきか?」という質問は良く出る。 僕がTiDDをアジャイルに運用した経験から言えば、二つある。 一つ目はブランチのライフサイクルに合わせる。 二つ目はITILの運用保守プロセスに合わせる。 前者は、RedmineのプロジェクトがSCMリポジトリと1対1に対応している思想から、自然に扱える。 例えば、本番リリースしたソースは本番ブランチとして作られて、trunkとは別のコードラインで保守される。そして、次のメジャーバージョンが出たら、古い本番ブランチは廃止されて、以後は保守されなくなる。 つまり、プロジェクトとブランチが1対1に対応する状態遷移になる。 プロジェクト:新規作成→使用中→非公開→終了 ブランチ:新規作成→使用中→廃止(以後保守
Redmineの運用例をリンクしておく。 一つは、Ruby1.9の開発。 もう一つは、SKIP(Rails製SNS)。 【SKIP】 SKIP ... 情報共有ソーシャルウェア SKIP - 概要 - SKIP - Redmine SKIP - ロードマップ - SKIP - Redmine SKIP - 変更記録 - Redmine SKIP - サマリ - Redmine SKIP - 経過時間 - レポート - SKIP - Redmine Redmineで最も重要な画面は、サマリの画面だ。 そこからバージョン項目の右にある虫眼鏡をクリックすると、ステータスごとのチケット集計数が表示される。 SKIP - サマリ(バージョン単位) - Redmine 面白いと思うのは「実装完了」というステータスがあることだ。 他のチケットの状態遷移の履歴を見ると、下記のフローが正常フローのように見え
Redmineでチケット駆動開発(TiDD)を運用して気付いたことは、開発プロセスが大きく改善されただけでなく、従来の開発プロセスの弱点が浮き彫りになったこと。 下記の記事を読んで考えたことを書いてみる。 【元ネタ】 ケント ベック氏のアジャイル開発における開発支援ツールの役割についてのホワイトペーパー 元請SIerがTracのような環境を提供できない3つの理由 - なからなLife 元請け企業が用意すべきもの - T/O 【1】強力な構成管理ツールが無い時代はライブラリアンが独裁者 構成管理の基本は、任意のバージョンのシステムを再現できること。 今時、Subversionのようなバージョン管理ツールの無いSW開発プロジェクトはありえないだろう。 CVSやVSSが無かった頃は、構成管理ツールなど存在せず、構成管理を人手でやるしかなかった。 今でも、Excelなどの設計書はバージョン管理で制
メールをTracに蓄積 - MailArchiveプラグイン 1. 概要 MLなどのメールを保管し、Tracにて表示・検索するためのプラグインです。 プロジェクトですでに使用しているMLがあり、その内容をTracで一元管理したい場合にお使いください。 ( EmailtoTracScript の様に、メールをチケットに投入する機能はありません。) Tracの強力なリンク機能を利用できます。たとえば、Wikiで特定のメールを示すリンクを作成したり、メールの本文に書かれたチケットの番号をリンクにしてしまうことが可能です。また、検索やタイムラインといったTracの基本機能にも対応しています。 Trac 0.9,Trac 0.10,Trac 0.11beta1に対応しています。 2. 主な機能 メールのインポート unixmail形式のメールのインポートします。添付ファイルはTracのAttache
ソフトウェア開発は3つのモードがあると思う。 最初は新規開発モード。 そしてソフトウェア開発の中で最も難しく、最もプロジェクトマネジメント能力を要求されるバグ管理モード。 最後は、運用保守モード。 BTS(バグ追跡システム)は、主にバグ管理モードで使われる。 つまり、各開発者のプログラムを繋ぎ合わせて正常に動かす結合テスト。 あるいは、色んなブラウザに対応しているか、とか、高負荷なアクセスに耐えれるか、などのようなシステムテスト。 BTSとは、そこで上がったバグを収集し、修正し、検証する一連の作業をフレームワーク化したもの。 主にWebシステムで作られている。 このBTSについて再考してみる。 【1】BTSに至るまでの歴史 一昔前。 結合テスト以降のバグ修正は、Excelベースだった。 バグを見つけた人が、Excelのバグ報告票に起票する。 そのExcelを修正担当者に渡し、修正してもらう
Changelog を英語で書く際に参考になるようなテンプレートをまとめてみました.git や svn のコミットログにも使えます. このエントリは今後も逐次更新を続けます(最終更新2018/11/01) リリースノートの英文についてはRelease note のための英文テンプレート集 - pyopyopyo - Linuxとかプログラミングの覚え書き -に分離しました git等のcommit メッセージにも使えます 以下,例文. バグ修正した場合 修正した場合 → fix を使うのが定番です Fixed a performance regression. (パフォーマンスが低下するバグを修正しました) Fix possible memory leak Fixed an issue where some devices would display the wrong image. (いく
Java EE 5のStar Spec LeadであるBill ShannonがGlassfishのメーリングリストにバグの考え方の話を投稿してたんで、勢いで翻訳しちゃう。 大規模開発のときのバグ管理の心構えとしても興味深いですね ちがう、ちがう、ちがう。 バグポートフォリオをどうやって使うのかを、また説明しなきゃいけないようだね。もう毎回ずっと、ああもう、8年くらい? リリースのたびに説明してこなかったっけ? バグにそもそものプライオリティなんかないんだ。バグはプライオリティとともにうまれるわけじゃない。バグのプライオリティってのは、我々の決定なんだ。単なる技術的な決定じゃない。単なるバグの影響度でもない。単なる重大性でもない。バグは、リソース、ビジネス上の判断なんかによって、決定されるもんなんだ。 バグの優先度は、意思決定プロセスの結果なんだよ。つまり、どれがバグで、どれがバグじゃない
Python の親玉である Guido Van Rossum が, Google での初仕事(?) として Mondorian というコード・レビュー用ウェブアプリを 作ったよ, という話. ミーハー的に視聴. 前半はレビューとは何か, なぜそれが必要なのか, OSS でのレビューなどについて説明し, 後半から Mondrian 以前の Google 社内でのレビュー体制とその問題点を指摘, Mondrian の話と続く. Google では SCM に Perforce を使っており, レビューは patch + メールベース. Mondrian 以前は Perforce の CL クライアントをラップする g4 というスクリプトを使ってレビューを支援していた. これを使うと patch をメールでレビュアに飛ばしたりできる. その飛ばしたメールを起点にレビュアとレビュイが議論し, "l
16bugsのMichele Finotto氏がメールでのインタビューに応じてくれた。 16bugsはどのようなサービスを提供するWebアプリケーションですか。 16bugsは、バグのトラッキングを簡単にするためのアプリケーションです。今あるたいていのソフトウェアはインストールも利用も簡単ではなく、機能が多すぎて中小規模のプロジェクトにはかえって使いにくいようなものが多いのです。 このプロジェクトを始めたきっかけは何ですか。 自分が開発中だったMac用アプリケーションのために、見栄えが良くて使いやすいバグトラッカーが必要だったというのが、16bugsを始めた理由です。後に、これを公開したいと思うようになりました。 16bugsの運用や拡張にどのくらいの時間を割いているのですか。本業はお持ちですか。 空き時間のほとんどを費やしています。現在は大学に通っているので、夕方から夜にかけての時間のほ
オープンソースで開発されている日本語化済みのプロジェクト管理機能付きグループウェア。バグトラッカーも付いてます。メイン画面はカレンダーベースで、アドレス帳、ToDo、タスク、請求書作成、タイムトラッキングなどが可能。 実際に試用できるデモが以下のアドレスにあり、日本語化されている状態でログイン可能なので試してみるのがオススメです。 TUTOS Homepage / Status http://www.tutos.org/homepage/status.html 画面は以下のような感じ。大体何ができるか把握できます。 動作環境はPHP4か5。データベースはPostgreSQL、MySQL、Oracle、Borland Interbase 5のうちから1つ選びます。 公式サイトは以下。 TUTOS Homepage http://www.tutos.org/homepage/index.htm
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