福島第一(通称「福一」)原子力発電所の事故が、国際評価尺度で1986年のチェルノブイリ原発事故と同等の「レベル7」に評されたというニュースが世界を駆け巡った。「レベル7」の評価基準は、大気中に放出される放射性物質が「数十万テラベクレル」以上を基準としており、今回福一から放出された放射性物質の総量は37万テラベクレル〜最大63万テラベクレルとの試算で、この条件に合致する。 ちなみにチェルノブイリ事故は累積で520万テラベクレルが放出されており、これに比すれば福一はチェルノブイリ比10%程度の放出になっているが、この試算は「陸地」に向けての身の放出量の試算であり、「海」に放出された超高濃度の汚染水や放射性降下物の量はカウントされていない。仮に海に放出された放射性物質が、陸と同等だと仮定した場合、130万テラベクレル前後が放出されたことにあり、これはチェルノブイリの20%強に相当する。しかもこれ