「キムワイプ」という紙製のウエスをご存じでしょうか。試験管の清掃や液体の吸い取りをはじめ、理学や工学などの各種実験に使われるので、理系の方は耳慣れているかもしれません。しかし、この「キムワイプ」を使った「キムワイプ卓球」という不思議な競技の存在については、知らない方も多いと思います。ネット上でたびたび話題に上がる「キムワイプ卓球」の正体を、“世界で唯一のキムワイプ卓球団体”と名乗る「国際キムワイプ卓球協会」に聞いてみました。 ■キムワイプ卓球って? 事の発端は、今年2月からはてなブックマークに出現したこちらの公式サイト。 ▽ http://www.iktta.org/jp/ ふとのぞいてみると、そこには「国際キムワイプ卓球協会」という団体の公式サイトと、サーブの様子を撮影した動画がありました。 ▽ http://www.youtube.com/watch?v=8Q3QjdBCLzc サイト
いつも、どこかで飛行機を見ていた。いつも音が聞こえていた。 空港に近すぎもせず遠すぎもしない成田ニュータウンでは空港関係者のほうが多い。学校では親の職業というのがそれとなく広まっていて、あの子のお父さんはパイロットだから金もちなんだとか、何丁目は整備士が多いとかグラウンドサービスの人が多いとか管制官が多いとかそういう住み分けがされていて、それが当たり前だと思っていた。 反対派も無関係な人も空港関係者も同じように暮らしていて、同じところで買い物をして、その子供はその土地で育って友達になったり喧嘩をしたりした。それが日常だった。見上げればいつも飛行機が飛んでいた。それを気に留めることすらないほど当たり前のようにそれはそこに存在していた。 上京して、飛行機の音が聞こえないことに驚いた。空を見上げても何もないことに驚いた。時々飛行機の音がすると驚かれるほどすばやく反応した。それくらい慣れ親しんだ音
ずっと「トカイ」にいかなければと思っていた。 育った町は関東に位置している田舎だ。電車に乗れば東京まで一時間半か二時間程度の場所だが、それでも十分田舎だった。電車を目の前で逃すと一時間は待たなければならない。隣駅は無人駅で、最寄駅は7時にならないと自動券売機で切符が買えない。バスに至っては二時間来ないこともざらだ。終電や終バスの時間も早く、夕方が差し迫ってくれば、乗り継いで行った先の終電のことを考えなければならない。東京は近くて、でも遠い街だった。 電車に乗ってあの町が近づいてくると、見渡す限りの田んぼとその中をうねうねと伸びる農道が見える。街燈がぽつぽつとしかない道を闇におびえながら全力疾走で駆け抜ける夜も、夏になると井戸からくみ上げた水が滔々と流れる用水路も、稲穂の上を渡る金色に光る風も、その中を喜んで走る犬も、道端で干からびている車にひかれたイタチも、うっそうと道上に生い茂り時々大き
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