文化庁が著作権法の改正作業を進めていることについては、「世耕日記:2月2日(水)【著作権法改正(フェアユース)の対案を出そう】」で紹介し、フェアユースの範囲があまりに限定的であるという問題点を指摘した。 文科省が検討している著作権法改正にはもうひとつ問題点がある。それは「アクセスコントロール回避規制」を導入しようとしている点だ。内容を具体的に説明しよう。 現行の著作権法では「技術的保護手段」というものが定義されていて、いわゆる「コピーコントロール」を破って複製することは私的目的であっても違法(罰則無し)であり、回避専用装置の譲渡などは3年以下の懲役等となる違法行為となっている。 しかし一方で著作物を暗号化し、特定の機器を用いて暗号解除しないと視聴できないようにする「アクセスコントロール」技術は技術的保護手段に入っていない。 文化庁は「DVDの暗号解除により複製が可能になること」、「